イベントにいつも一緒に来てくれる笑顔がよく似たカップルがいた。
今回のデザフェスで女の子が1人で来たから「あれ?彼は?」ときくと悲しい顔になったのでああ別れちゃったんだ、私はまた余計なことをきいてしまったと反省した。
女の子はすぐにいつも通りの笑顔に戻ってお手紙を渡してくれた。

昨日、家に帰ってお手紙を開くとお元気ですか?と私を気づかう言葉の次に「彼が命を絶ちました」と書いてあって涙が止まらずそこから先がなかなか読めなかった。
彼は?と私がきいた時、女の子は「別れた」ではなく「いなくなった」と答えていた。
女の子はきっと無神経な私の言葉を聞いた瞬間泣きたかっただろうにすぐに笑顔を見せてくれていたのだ。
覚えてる。憶えてる。
だって顔が浮かぶのだ。
2人は本当にそっくりな顔してケラケラ笑うのだ。
2人で選んだプレゼントをくれたのだ。
可愛い女の子と男の子、いつも一緒に来てくれるのだ。
男の子が前にくれたお手紙には「手紙を書くのははずかしい」と書いてあった。
女の子の今回のお手紙には「今日もきっと2人で会いにいくはずでした」と書いてあった。

女の子が前にこの原画がほしいと言った絵を私は家に雑に保管していた。
じゃあ今度会った時にあげるよと軽い約束をした。
ほしいと言ってくれたことが嬉しくてずっと覚えていたし次に会うのが本当に楽しみだった。
状態の悪い原画で申し訳ないけど今回のデザフェスで渡すことができてよかった。
女の子がこの絵を気に入ってくれてよかった。
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忘れない。かわいい女の子と男の子。
ずっとずっと私の頭の中でかわいいままで。
ずっとずっと愛してる。





お手紙の内容なんかをブログに書くのは控えようと思っていたのですが私のお客さんにかわいい女の子と男の子がいたことを知ってほしかったんです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。